家族が暮らしやすいユニバーサルデザインの家づくりとは?
京阪綾匠広報担当小山です!
今回は家族が暮らしやすいユニバーサルデザインな家づくりについてご紹介したいと思います。
■ユニバーサルデザインとは?バリアフリーとの違いは?
バリアフリーという言葉は以前から馴染みがあると思いますが、高齢者や障がい者の方が過ごしやすいよう、障壁となるものを排除していこうという考え方です。これに対し、ユニバーサルデザインは年齢や性別、人種、身体的特徴などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすい生活環境をデザインするという考え方のもとに成り立っています。
では、ユニバーサルデザインとはどのようなものなのか、簡単にご説明します。
■ユニバーサルデザインの7原則
(ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンター所長のロナルド・メイス氏が提唱)
①公平に使えること
②自由度が高いこと
③使い方が簡単で分かりやすいこと
④必要な情報がすぐ認識できること
⑤誤った使い方をしても危険に繋がらないこと
⑥身体への負担が小さいこと
⑦十分な大きさや空間があること
例えば身体が小さい子どもや高齢者、車いすを使用している方、語学が英語の方、右利きでも左利きでもすぐに使える、使いやすいデザインであればユニバーサルデザインといえるのではないでしょうか。
それでは、具体的にユニバーサルデザインな家づくりについてご提案します。
■ユニバーサルデザインの家づくりの一例
①玄関~引き戸ドアとベンチで軽やかな行き来を~
最近の家は内開き・外開きの玄関扉が主流ですが、ユニバーサルデザインを意識して作られた引き戸ドアであれば、背の低い子どもや車いすを利用される方でも使いやすいよう、ドアの持ち手が長かったり、強い力をかけずとも開けやすいよう工夫されています。
また、玄関を入ってからは靴の脱ぎ履きがしやすいよう、靴収納を兼ねたベンチや折り畳み式のベンチを設けることも一つです。
他にも大きな設備にはなりませんが、携帯やICカードを鍵代わりにするスマートキーを活用することで荷物で手がふさがっているときにスムーズに玄関を開けることが可能になります。
②廊下・階段~間接照明と二重手すりで安心安全を~
昔に比べ、現在は足腰が弱っていたり、妊婦の方でも上りやすいなだらかな階段の作りが増えていると思います。これに加えて足元に間接照明を取り入れるだけで、ぐっと足元の見やすさが上がります。センサー式の間接照明であれば毎回電源を入れる手間暇がないので非常に便利です。
また、保育園などで二重手すりを見たことはないでしょうか?高さの異なる手すりを二重に設けることで、小さい子どもからご高齢の方など、身体的特徴が異なっても使いやすく安心して階段を上り下りすることが可能になります。
③リビング~家具の高さやコンセント・電源位置の工夫~
家族が一番時間を過ごすといっても過言ではないリビングでは、意外と家具やコンセント・電源位置の高さや場所を工夫することで使いやすさがぐっと高まります。
食器棚が高さがある・引き出しタイプで取り出しにくいという場合は造作でプッシュタイプのものを取り付けることで開けやすさ・使いやすさが一気に高まります。
また、高い場所にある電源、低い位置にあるコンセントの場所を手の届きやすい場所に移動させてしまう技はリフォームならではです。
④浴室~最もユニバーサルデザインを意識されている空間~
浴室・浴槽のリフォームについては何度か記事にもあげていますが、最もユニバーサルデザイン・バリアフリーを意識されているのが浴室ではないでしょうか。
各種メーカーからは滑りにくい床、またぎやすい浴槽、浴槽から出入りする際の手すりや浴室内の腰掛部分など沢山の快適な設備が提案されています。小さいお子様やご年配の方がいて入浴補助が必要な場合は、ある程度広さがあった方がストレスなく過ごせます。より快適な空間を求めると設備にお金がかかってしまいますが、家族の年齢層や使用頻度に合わせてカスタムもしやすい部分になります。
⑤トイレ~海外からも人気の日本トイレ~
トイレも浴室と同様、各種メーカーがあらゆる方に使いやすいよう、工夫が凝らされています。
TVCMでもご覧になることが多いと思いますが、自動で便座蓋が開閉したり使用後に自動で水が流れるタイプの便座であれば、どんな方でも便利ですね。
また、便座周辺や便座内に照明がついていたり、一目で目的の分かるボタンなど、日本のトイレは使いやすい・使い心地がよいと海外からも高い評価を得ています。
■ユニバーサルデザインのデメリット
ぜひとも取り入れたいユニバーサルデザインですが、デメリットについても触れていきましょう。
①金銭的負担
玄関に収納式ベンチをつける、階段に二重手すりをつける、間接照明を取り入れる…何をするにも最低限ではなく、ワンランク上の設備を伴うので、最低限あるいは平均的な金額と比較する場合、少し金銭的な負担が大きくなってきます。
②空間が必要
ユニバーサルデザインの7原則にもあったとおり、”十分な大きさや空間”が求められます。
リフォームの場合は最初に決められた空間内で行うので、実際にどれだけユニバーサルデザインを取り入れられるかは工夫が必要になってきます。
■最後に
今回、家族が過ごしやすいユニバーサルデザインの家づくりについてご紹介しましたが、実際にリフォームを実行する際、玄関ひとつとっても各種メーカーが出している沢山の魅力ある設備とどう組み合わせるか、値段や実際に行えるリフォーム案を考えることは非常に手間暇と時間がかかります。
京阪綾匠であれば、お客様お悩み内容に合わせてご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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