収納を増やすリフォームの失敗事例とは?

どうも京阪綾匠広報担当の小山です!本日は収納リフォームをする際に失敗しないために、こういうリフォームは後悔しやすいという事例をご紹介したいと思います。

■収納リフォームの失敗とは
収納リフォームは、モノを「しまう場所」を作ろうとすると後々後悔する羽目になることも…収納リフォームの目的はものを見えなく隠すことではなく、使いやすい置き場を確保すること。ただ単に「しまう」だけだと、物置場になってしまいます。
そこで、失敗を防ぎ、成功するためのアイデアもご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

1、扉の選び方で失敗
収納リフォームでの失敗その1、扉の選び方が悪いプランです。しまうモノ、開閉する姿勢、収納前の面積によって使いやすい扉の形は異なります。
狭くてベッドでいっぱいの寝室や、キッチンの通路側の収納に観音開きの扉を付けてしまえば、扉が身体やベッドにぶつかり開ききらなかったり、開閉するたびに身体をねじる必要があったりと、使い難い失敗収納になります。
狭い場所なら開閉しやすく通行のジャマにならない引き戸を選ぶ、フルオープンして中を見渡したいなら折れ戸を選ぶなど、適材適所の扉選びでプランを立てることが使いやすい収納にするポイントです。
キッチン引き戸収納
通路幅が取れないキッチンの収納は引き戸にしておくと使い勝手がよく、地震にも強い。壁面いっぱいの引き戸収納特に通路幅が狭いキッチンでは、収納の扉を開け放したまま作業ができるよう、引き戸にしておくといいでしょう。観音扉にするなら、扉幅を細くするなど、開けた時にジャマにならないようにしておきましょう。また地震時に中身が飛び出さないよう、耐震ラッチで対策しておくことも忘れずに。
注意したいのが扉が無い「見せる収納」です。見せる収納はおしゃれですが、中に入れるモノを厳選する必要があり、またこまめな整理整頓と掃除が必須です。特にキッチンの場合、調理の際に出る油煙で、表に出ているモノがベタつきやすいので、できるだけ扉を付けておくことをお勧めします。

panasonic ラクシーナ

2、手間数が多くなる収納

モノを出し入れする手間の数が多くなると少しずつストレスを感じてしまい、後々後悔してしまうことが多いようです。扉を開けるだけなら1アクション、その中に引き出しがあれば2アクションになります。
例えばキッチンで、毎日の使用頻度が高い「おたま」を、扉の中に設置されたスライド式の引き出しトレーに入れると
キッチンの収納扉を開ける
引き出しトレーを引き出す
お玉を取り出す
引き出しトレーを押し込む
キッチンの収納扉を閉める
キッチンで毎日よく使うモノなのにもかかわらず、取り出すだけでこれだけのアクション数が必要になります。これでは家事の手間は倍増し、家事ストレスが溜まってしまいます。
また、おしゃれに見せるために、ビンに詰めて引き出しに入れて、それをまた扉で覆うといったような収納プランにも注意が必要です。こまめな人ならまだしも、そうでない人にはかなりの手間になることを覚悟する必要があります。
キッチンの収納リフォームの際には、品目ごとの手間数の確認を忘れずにしておくことが失敗を防ぐコツです。使用頻度の高いモノは、できるだけ手間数がかからずに出し入れできるようにしておきましょう。
キッチンで使用頻度が高いモノを出し入れしやすくするアイデアには、レードルハンガーと呼ばれるタオル掛けのようなパイプにフックを取り付けて、アイレベルにつり下げる方法や、最近では軽く引き出すだけでパッと手が届く位置に様々な収納の工夫がされているシステムキッチンもあります。
使い勝手の良い収納は出し入れがしやすい収納のこと、様々なアイデアで毎日の動きがスムーズになるよう工夫しましょう。

panasonic Lクラス

3、奥行きが合っていない収納

奥行きが合っていない収納とは、奥行きが深い収納に小さなモノを詰め込めば、奥にあるモノは見えなくなり、だんだん手前にあるモノしか使わなくなってしまう収納です。。
パントリーなどでいつの間にか賞味期限が切れているのも、たいていは奥のほうに埋もれた食品です。奥行きが合わない収納は、奥へ物が埋もれてしまい使わないものを生み出す失敗収納なのです。
このようなことが起きやすいのが、観音扉のキッチンキャビネットと押入れです。キッチンキャビネットは引き出し式が主流となり、奥まで使いやすくなっています。
押入れは布団などの大物を収納するなら問題無く使えますが、それ以外の小物を収納したい場合は、中に引き出しセットを組み込むなど、出し入れがしやすい工夫をしておきましょう。
大量の本をそのまま押入れに仕舞い込むと段ボール詰めになるが、スライドラックを組み込めば書庫にすることができます。
収納面積を増やそうと、納戸のような奥行きの深い収納庫を作るリフォームプランを見ることがありますが、単に大きな収納庫を作っても、そこから使い勝手に合わせて、中にラックや棚を作って区切り、奥行きを変えて使わないとあまり収納としての利便性は高くありません。

スライドラック

4、高さが合わない収納

人には自然な動作領域と呼ばれる範囲があり、その範囲外の場所にある収納は使わなくなってしまい、出しっ放しか入れっ放しになりがちです。自然な動作領域の高さは、ひざから目の高さまでです。この高さでの失敗をしやすいのが、天袋、吊り戸棚、床下収納です。
●吊り戸棚は使わない
一般的に多いのが手を伸ばしただけでは届かない場所には使わないモノを入れるようになり、結局死蔵品置き場に。
例えばキッチンの吊り戸棚。一度中に入っているモノをテーブルの上に並べてみましょう。古い保存容器や、使わないラップ、いつか使うかもと取ってあった空き瓶など、使わないモノを入れ、結局整理して一気に捨てる。ということありませんか?高い位置にある吊り戸棚は、結局捨てる前の物置き場になりがちです。
床下収納庫も同じです。脚立に乗ったり、低くかがんだりなど、無理な姿勢での出し入れが必要な収納は、結局使わず、捨てる前の物置になってしまいがちなのでどういったものを入れるために床下収納を作るか、考えてから設置しましょう。
このような失敗収納を克服するには、使いにくいと感じる収納は付けない勇気を持つこと、また付けるなら少々値段は張っても電動昇降式など使いやすい工夫を加えておくことです。普段よく使うモノは、自然な動作領域の中に作るようリフォームの計画を立てましょう。
そのために大事なことは、まずそのモノを使う場所と近い位置に収納する、そして出し入れしやすくする、ここを押さえて収納リフォームを考えれば、失敗のないリフォームにすることができます。

京阪綾匠では収納リフォームのアイデアもご提案させていただきますので、もしお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください!

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